company_white_kigyou このブログでは、これまで時間単位年休や時差出勤など、名南経営で新しく始まった制度をご紹介してきましたが、この10月にまた新たな仕組みとして「勤務間インターバル制度」がスタートしました。

 勤務間インターバルとは、勤務終了時間から翌朝の勤務開始時間まで一定時間確保することをいいます。ヨーロッパでは20年以上前から法律化されていて、過重労働防止の対策として使われています。

 名南経営では、今回この制度を導入するにあたり、終業から始業まで必ず10時間あけましょうというルールが設けられました。ただ、これまでも夜21時以降の残業と朝7時以前の早出出勤は原則禁止されていましたので、この制度が導入されたからといって大きな変化はありません。

 こんな話をすると、「制度を入れないといけないぐらい残業があるの?」と思うかもしれませんが、そうではなく、来年2019年4月から施行される働き方改革関連法案で努力義務化されるのを前に、先取りで導入をすることになりました。(少なくとも私が入社してから10時間のインターバルをとれなかったことは一度もありません)

 ちなみに調査によれば、来年の法改正でも努力義務にとどまることから、現時点でこの制度を実施している企業はわずか1.4%しかないそうです。そうした中、弊社では、お客様に人事労務管理のアドバイスをさせていただいている立場として、「まずは自分の組織から」という考えのもと様々な制度を取り入れています。

 今回の勤務間インターバル制度の導入は過重労働防止が第一の目的ですが、それだけではなくプライベートの時間をしっかりと確保して、充実した生活を送ってもらいたいという意味も込められています。良い仕事は良い休息からとも言いますが、この機会に改めて意識していきたいと思います。


(永原 大樹)